両備ホールディングス株式会社(本社:岡山県岡山市、代表取締役:松田敏之/以下、両備HD)と株式会社フィル・カンパニー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:金子麻理、コード番号:3267東証プライム/以下、フィル・カンパニー)は、不動産事業における包括的な業務提携契約を締結いたしました。
■協業の目的と背景
両備HDは、創業以来100年超に亘り、人・モノ・情報を「運ぶ」ことに特化して事業を拡大し、現在は「トランスポーテーション&トラベル部門」「ICT部門」「くらしづくり部門」「まちづくり部門」の事業セグメントで40社超の企業数を擁す両備グループの中核企業です。まちづくり部門においては、街の価値を高めるまちづくりを目指し、分譲マンション、宅地分譲・オフィス開発・ホテル開発・物流施設開発・私募REITの組成運用などの幅広い事業を手掛けています。
フィル・カンパニーは、「Phil=共存共栄」を企業理念として、空間ソリューション事業「空中店舗フィル・パーク」及びガレージ付賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」など独自性の高いサービスを展開しています。これらの事業は、駐車場(コインパーキング)の上部“未利用”空間や郊外の空き地、資材置き場など従来活用が困難な場所を企画対象に、新たな価値を創造し、土地オーナー・入居者・地域に取って”三方良し”を実現しています。
お客さまのニーズが多様化、都市の中心街の空洞化が進展する中で、両備HDが有する全国へのネットワーク・不動産に関する知見・ソリューションと、フィル・カンパニーが有する空間活用の強みを掛け合わせ、社会課題の解決に貢献する新たな価値創出の仕組みづくりと、事業の飛躍的な拡大を目的に協業することに関して、両社で合意し、業務提携契約を締結致しました。
■協業内容
両備HDとフィル・カンパニーは、両社の事業に関する強みを掛け合わせることで、全国に存在する未利用空間の有効活用を通じた地域・社会の活性化を実現していきます。
業務提携の主な内容は以下の通りです。
①両備HD及びフィル・カンパニーによる合弁会社の設立又はファンドの組成による共同開発スキームの構築
②①を通じた、「空中店舗フィル・パーク」及び「プレミアムガレージハウス」の大型物件※1の共同開発
③フィル・カンパニーが開発した「空中店舗フィル・パーク」及び「プレミアムガレージハウス」の、両備HD及びそのグループ会社に対する優先購入交渉権の付与
なお、初期的には以下のスケジュールにて各提携内容の実現を目指し、今後数年間で5~10件、取扱高ベースで総額100億円を目指して参ります。
2023年10月末迄:①で示した共同開発スキームの構築
2023年11月末迄:②で示した大型物件の共同開発に着手
2023年11月末迄:③で示した優先購入交渉権の行使による、売買契約の締結
※1:大型物件:主に、販売価格が10億円を超える開発物件をいう
■コメント
●両備ホールディングス株式会社 取締役専務執行役員(両備グループ経営戦略本部副本部長/両備不動産東京カンパニー長/まちづくり部門長) 西村 真吾 コメント
この度、フィル・カンパニー社との業務提携を結べることは大きな喜びです。フィル・カンパニー社が展開するフィルパーク・プレミアムガレージハウスは、独自かつ高付加価値のサービスであり、相当なポテンシャルを秘めています。本提携により、弊社の持つ全国ネットワークやノウハウ等の経営資源を提供することで、両社の事業機会を増加させるとともに、当社とフィル・カンパニーが共に目指している地域活性化を更に推進して参ります。
●株式会社フィル・カンパニー 代表取締役社長 金子 麻理 コメント
創業100年を超える歴史を持ち、中国地方を代表する企業である両備HDと本提携を実現できたことを大変光栄に思います。当社は、コロナ禍の影響を大きく受けた既存事業の回復を計るべく、新たな経営体制のもと営業改革を進めております。その中で、長年、交通や不動産、テクノロジーなど多角的な事業を通じて、地域社会・経済の発展に貢献してきた同社の強固なネットワークや不動産事業ノウハウと、土地活用における当社のソリューション提案力を掛け合わせる本提携が、両社事業の成長と地域の持続的な発展に貢献できるものと期待しています。
■株式会社フィル・カンパニーについて
主な事業:「空中店舗フィル・パーク」等、空間ソリューション事業
設立:2005年6月
所在地:東京都中央区築地三丁目1番12号フィル・パークTOKYO GINZA Shintomi Lab.
代表者:代表取締役社長 金子麻理
⇒コーポレートサイト
⇒「空中店舗フィル・パーク」サービスサイト
⇒「プレミアムガレージハウス」サービスサイト