范曽美術館 期間限定特別開館「鍾馗」に関する6点を一挙公開

西大寺会陽前後の2月19日(金)~21日(日) 3日間のみ一般公開
治まらないコロナ禍に、疫病除けの神「鍾馗(しょうき)」を描いた所蔵全作品を公開
初公開作品一点を含む43点展示  

范曽美術館【「中国人物画の鬼才」范曽氏の日本唯一の美術館、(公財)両備文化振興財団、所在地:岡山市東区西大寺上1丁目 両備バス西大寺バスセンター2階、館長:小嶋光信】では、毎年2月第3土曜日に開催される西大寺会陽にあわせて、この時期のみ期間限定で特別開館をしています。

◆特別開館内容
・催事名称   范曽美術館特別開館 (3日間限定)
・開催場所   范曽美術館(岡山市東区西大寺上1丁目 両備バス西大寺バスセンター2階)
・開館月日   2021年2月19日(金)~21日(日)
・開館時間   10:00~16:00(入館は15:30まで)
・入館料    大人1,000円、学生(高校生以上)500円、中学生以下無料
・展示作品数  43点(書・画など)

(アクセス)
<バス> 岡山駅〈10番乗り場〉より両備バス「西大寺」行き「西大寺バスセンター」下車
または岡山天満屋バスターミナルより両備バス「西大寺」行き乗車
「西大寺バスセンター」下車(岡山駅より約40分)。

范曽(はんそう)
江蘇省南通市出身
「中国人物画の鬼才」と呼ばれる優れた画家です。范曽の画は、画面の切り取り方というか、人物の配置なんかが絶妙です。墨で描かれた輪郭は繊細な感じがするのに、画全体には勢いがあって、すごい存在感です。水墨による豪放な人物画に長じ、白描にも優れている。文章、詩句も作る。《魯迅小説挿図集》等の出版物がある。
北京市中央美術学院に中国画を学ぶ。1979年栄宝斎代表団とともに来日、東京・大阪で作品展を開催。 1984年4月、岡山市西大寺に「范曽美術館」が開館、南開大学東方芸術系主任教授に就任する。1086年「10人の画家訪米団」に参加、ワシントン、ニューヨークなどで作品展開催。1987年にはドイツで作品展を開催、その後も東京・大阪・京都・岡山など日本各地で個展を開催した。             (考古用語辞典)

【特別開館展示 概要】
范曽美術館所蔵の「鍾馗」に関する6点を一挙公開

妖怪あまびえより、疫病退散としては日本の生活に根付いている神様の鍾馗
「鍾馗」は病を患った唐の玄宗皇帝の夢の中に現れ、悪さをする子鬼を退治して病を癒したと伝えられており、日本でも端午の節句の幟(のぼり)などに鍾馗の姿が魔除けとして描かれてきました。
初公開作品名「鍾馗」

◆主要展示作品
《鍾馗捜神図》(制作年不詳)
「鍾馗」は病を患った唐の玄宗皇帝の夢の中に現れ、悪さをする子鬼を退治して病を癒したと伝えられています。夢から覚めると体調が回復していた皇帝は、画家の呉(ご)道子(どうし)に夢で見た鍾馗の姿を描かせました。中国に伝わる神ですが、日本でも端午の節句の幟(のぼり)などに鍾馗の姿が描かれ、疫病退散・魔除けとされてきました。本作は色紙に鍾馗の姿を描いたもので、約20年ぶりの公開となります。

《鍾馗神威図》(1984年)
2021年の干支である丑(うし)にちなんで、長い角を持つ黒牛の背に乗る鍾馗を描いた《鍾馗神威図》を展示いたします。范曽は中国や日本の著名な人物や神仙を多く描いており、道教系の神である鍾馗もよく描く題材の一つです。

★他に、范曽の傑作中の傑作《竹林七賢図》(1983年)も展示
三国時代の七人の知識人が描かれた作品で、范曽の傑作中の傑作。范曽は「私はこの竹林七賢図を描き上げるについて全身全霊をこめて制作にあたった。未だかつてこれほどまでに苦悩し心血を注いだ作品はなかった」と述懐しています。

お問合せ:(公財)両備文化振興財団 086-271-1000

両備グループ