夢二郷土美術館
竹久夢二生誕130年記念事業 夢二郷土美術館監修
夢二名画のきものを京友禅の匠により再現
会期残りわずか、横浜高島屋で公開中(~10/27)
夢二郷土美術館(岡山県岡山市中区浜2-1-32、館長:小嶋光信)は、竹久夢二生誕130年の記念事業の一環として、夢二がデザインして作品に描いた着物をそのまま、本格的な手描き京友禅として現代の世に蘇らせるため、着物製作を監修いたしました。
夢二作品は、夢二の感性により描かれたもので、実存するものの模写ではないものが多く、描かれた着物も夢二デザインによるものです。この度、450年の歴史を誇る【京友禅】の老舗「千總」の匠は、製作に苦労をされながらも弊館の監修のもと、名作の中にしか存在しない「夢二のきもの」を見事なまでに忠実に、日本の伝統工芸品である「京友禅」にて再現してくださいました。なお、この着物は、株式会社高島屋による製作で、全国高島屋グループ4店舗での巡回展 竹久夢二生誕130年 竹久夢二展「ベルエポックを生きた夢二とロートレック」にて一般公開されています。
また今回の着物製作記念として当館では、初代館長松田基が初めて購入した夢二作品であり、蒐集のきっかけにもなった思い出の名作「加茂川」に描かれた着物をもとにした夢二郷土美術館オリジナル記念グッズ「風呂敷」(3,500円税別)を「千總」様監修により製作、巡回展にて限定販売(約500枚)しております。
京友禅: 京都の伝統工芸品、元禄時代に扇絵師の宮崎友禅斎によって考案された染色。絹織物の白布に絵をかき染め出したもの。中でも本格的な手描き友禅は、完成までに26もの工程を踏む大変手間のかかるのもので、現代では友禅としては最高級品となります。
★ベル・エポック:(良き時代/美しき時代)とは、フランスにおける19世紀末から1914年に第一次世界大戦が勃発するまでの約25年間を指す。フランス語
・高島屋巡回展
「ベルエポックを生きた夢二とロートレック」
あの世界的なブランドであるミシュラン(正確にはミシュラン・ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン)が発行した2007年版旅行ガイドの日本編に、我々の夢二郷土美術館が掲載され、1つ星にランクされました。その評価は「竹久夢二(1884-1934 画家、デッサン画家、イラストレーター)にささげられた美術館。その描線の繊細さは”日本のロートレック”という名声をもたらした。数々の掛け軸の画やイラスト集は、主題の中に多くの洗練された繊細さ、優美さを描き出しています」とされており、130年記念年に、改めてその1つ星に選ばれた部分にスポットをあて、新たな夢二を発見する巡回展です。
【会期・会場】
2014年8月27日(水)~9月8日(月) 京都高島屋 13日間 ※終了しました
2014年9月11日(木)~9月23日(火・祝) 岡山高島屋 13日間 ※終了しました
2014年9月26日(金)~10月6日(月) 日本橋高島屋 11日間 ※終了しました
2014年10月15日(水)~10月27日(月) 横浜高島屋 13日間
計50日間
【監修】岡部昌幸・帝京大学教授
夢二郷土美術館
086-271-1000