夢二郷土美術館 企画展「もっと知りたい竹久夢二part.3 夢二の昭和」

企画展「もっと知りたい竹久夢二part3 夢二の昭和」

来館者の「もっと知りたい」にお応えするギャラリートークを毎週開催
夢二の遺品、所蔵「落款印」実物を全て公開

夢二郷土美術館(所在地:岡山市中区浜2-1-32、館長:小嶋光信)では、夢二研究の第一人者の一人である故・小川晶子の著書、「もっと知りたい竹久夢二」(東京美術)の重版を記念して、明治、大正、昭和と時代を追った3部構成での企画展を3月27日より開催しており好評をいただいている中、いよいよ集大成として「Part3 夢二の昭和」を下記内容にて開催いたします。夢二の作品を時代別に展示をしたのは今回のシリーズが初の試みです。
また本企画展において、夢二の遺品として弊館が所蔵する、落款印(作品が完成した時に捺印する署名用の印)9顆(落款印の数え方)を全て展示公開いたしますので、併せてお知らせいたします。

開催期間:
平成24年10月2日(火)~平成24年12月9日(日)
開催場所:
夢二郷土美術館(岡山県岡山市中区浜2-1-32)
入館料:
大人700円 大・高・中学生400円 小学生300円
開館時間:
9:00~17:00(入館は16:30まで)
展示内容:
大正12年(1923)に起きた関東大震災の後、復興する東京は「大正ロマン」から「モダン」へと急速に生まれ変わります。夢二は時代のスピード感をとらえたデザインの秀作を生み、広告美術などにも積極的に携わります。今回は、雑誌「婦人グラフ」について、夢二による表紙絵・挿絵の掲載号、計26号を展示します(期間中、展示替を行います)。
他方、肉筆画においては自作の句などの書を交えながら、静かな哀愁に満ちた世界を展開します。たびたび描かれるようになった「山」は、晩年の夢二にとっての精神的な拠りどころを示すものでした。昭和5年(1930)に構想を発表した「榛名山美術研究所」の舞台である榛名山を遠景に描いた《遠山に寄す》は、この頃の夢二の心境がよく伺える作品の一つです。
山野に安らぎを見出す心もちを託した書画作品と、時代の先端を行くデザインの仕事、どちらも昭和の夢二の姿です。そして昭和6年(1931)、美人画の代表作である「立田姫」を描いた後、実質的に最後の旅となった外遊へと旅立ちます。
展示数:
131点
屏風3点、軸19点、額5点、油彩1点、版画・水彩・スケッチ21点、遺品、その他8点、写真パネル10点、本・楽譜・雑誌64点

会期中のその他の催事

第35回 夢二郷土美術館文化講座

開催日時:
平成24年10月20日(土) 11:00~12:00
講  師:
当館学芸員
演  題:
「もっと知りたい竹久夢二Part3」
夢二の晩年の様子と、集大成といえる作品群についてのご紹介。
定  員:
30人(お申込み受付順)
参加費:
無料(入館料は別途要)
お申込先:
夢二郷土美術館 TEL:086-271-1000

第2回「こども夢二新聞」作品展示

展示期間:
10月21日(日)~11月11日(日)
昨年に続き2回目の開催、「こども夢二新聞」への応募作品を展示します。
募集期間:
7月28日(土)~9月16日(日)
*新聞作り教室7月28日(土)プロから新聞づくりの秘訣を学びます

土・日曜日14:00~「もっと知りたい」ギャラリートーク開催

スタッフが解説を務め、皆様の「もっと知りたい」にお応えします。

岡山芸術回廊連携事業 夢二郷土美術館コンサート「アコーディオンの夕べ」

開催日時:
平成24年11月17日(土) 18:00~19:30
演  奏:
アコーディオン奏者 水野弘文氏
水野弘文氏は、スタジオプレーヤーとして、また美輪明宏さんら有名アーティストの伴奏者として第一線で活躍されています。今なお愛される夢二作詩の歌「宵待草」などをノスタルジックなアコーディオンの調べで楽しんでみませんか。
定  員:
100名(申込受付順) 参加費無料(入館料が別途必要です)
お申込先:
夢二郷土美術館 TEL:086-271-1000

夢二郷土美術館
086-271-1000