企画展「もっと知りたい竹久夢二part2 夢二の大正」
『もっと知りたい竹久夢二』重版記念
大震災を描いた貴重なスケッチ公開
夢二郷土美術館(所在地:岡山市中区浜2-1-32、館長:小嶋光信)では、夢二研究の第一人者の一人であり、当館の統括マネージャーであった故・小川晶子の著書『もっと知りたい竹久夢二』(東京美術)重版を記念して、明治、大正、昭和と時代を追った3部構成の企画展を3月27日より開催しておりますが、6月5日より、Part2と題して夢二がもっとも活躍した大正時代の作品をご覧いただきます(本年は大正元年より100年目の記念年でもあります)。
また、竹久夢二は、大正12年に印刷所と協力して「あらゆる図案、文案、美術装飾」を請け負う「どんたく図案社」の設立を宣言しておりましたが、同年9月に起きた関東大震災により、頓挫。震災直後より、その被災の様子をスケッチしておりました。今回はその貴重な1枚を公開しております。
- 開催期間:
- 平成24年6月5日(火)~平成24年9月30日(日)
- 開催場所:
- 夢二郷土美術館(岡山市中区浜2-1-32)
- 入館料:
- 大人700円 大・高・中学生400円 小学生300円
「カフェ松香」紅茶セットと入館のセット券 1,000円(400円+入館料700円) - 開館時間:
- 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 展示内容:
- 大正5年(1919年)~大正12年(1923年)頃までの作品を展示。大正12年は、9月に関東大震災に見舞われた年で、その際に夢二は被災の様子をスケッチに残しており、その貴重な1枚を今回は展示しております。大正に入り、夢二は各地で展覧会や画会を開く中、美人画はより成熟し、大正8年からはお葉(佐々木カ子ヨ)をモデルに量感ある肉体を持つ女性像が生まれております。印刷物においても新しい分野の仕事が拓け、中でも代表的な仕事の一つとなったセノオ楽譜を展示いたします。
また、大正9から大阪時事新報に連載され、存在は知られていながら長らくその行方がわからなかった事から、「夢二の幻の名作挿絵原画」と呼ばれている、新聞小説「凝視」の挿絵原画と、小説「愛の故郷へ」挿絵原画(作者:納 三治、邑久町出身)も展示いたします。 - 展示数:
- 約110点
屏風4点、軸・額20点、水彩画・スケッチ(原画1点含む)17点、版画7点、本・雑誌、楽譜(セノオ楽譜原画5点含む)44点 等
会期中のその他の催事
第34回 夢二郷土美術館文化講座
- 開催日時:
- 平成24年6月30日(土) 11:00~12:00
- 講 師:
- 当館学芸員
- 演 題:
- 「もっと知りたい竹久夢二Part2」
大正時代の仕事と、大正12年に起きた関東大震災の直後、夢二がどのように行動したかをご紹介 - 定 員:
- 30人(お申込み受付順)
- 参加費:
- 無料(入館料は別途要)
- お申込先:
- 夢二郷土美術館 TEL:086-271-1000
「こども夢二新聞」をつくろう
昨年に続き2回目の開催、岡山の偉人を知っていただけるきっかけになればと、新聞づくり教室も開催し、夏休みの自由研究のとしての題材としてもご提供いたします。
- 募集期間:
- 7月28日(土)~9月16日(日)
*新聞作り教室7月28日(土)プロから新聞づくりの秘訣を学びます
土・日曜日14:00~「もっと知りたい」ギャラリートーク開催
スタッフが解説を務め、皆様の「もっと知りたい」にお応えします。
夢二郷土美術館
086-271-1000