岡山電気軌道
社長 小嶋光信
前日までとは打って変わって、雨上がりのまさに「ハレノワ」のように素晴らしい晴天に恵まれた4月27日、今年の秋(9月1日)に開館する「岡山芸術劇場ハレノワ」を盛り上げるMOMO2のビジュアルラッピング電車「ハレノワ号」の出発式が大森市長はじめ関係の皆さんが集まって盛大に行われました。
「ハレノワ」は岡山市内の千日前に建設されていますが、かつて千日前は芝居小屋や映画館が立ち並ぶ娯楽街で、それに続く表町商店街と相まって岡山市内の繁華街として大変賑わっていました。また、日限のお地蔵さんの縁日などのお祭りも毎月盛大に開かれていて、老若男女の参拝者で賑やかな地域でした。昔の岡山は子どもたちにとって本当に楽しかった。
しかし、時代とともに千日前での映画上映や興業が消えていき歓楽街の面影もなくなり、表町の商店街もだんだん元気がなくなって心配していましたが、この千日前に中四国で唯一の三つの劇場を備える岡山芸術劇場がオープンするということは、城下の岡山シンフォニーホールから表町商店街、天満屋さん、そして千日前の「ハレノワ」へという回遊性ができて、岡山市の活性化にも大きな起爆剤となると思います。
両備グループも「公共交通利用で歩いて楽しいまちづくり」、そして「子どもも楽しいまちづくり」を実践していますから、大いに「ハレノワ」を盛り上げていこうと思っています。
そこで、西大寺町の電停も出発式の4月27日から「西大寺町 岡山芸術創造劇場 ハレノワ前」(電停付帯表記:さいだいじちょう・ハレノワまえ)へと変更し、併せて近くにあるバス停名にも「ハレノワ」を入れて、大いに盛り上げていこうと思います。
ちょうど、「ハレノワ」から城下・岡山シンフォニーホールまで表町商店街が続き、商店街のアーケードとまさに並行して岡電の路面電車、東山線が走り、少し西には清輝橋線で大雲寺町電停から柳川電停へとぐるっと回遊できるように走っているので、「歩いて楽しいまちづくり」のモデルコースとも言えるでしょう。
行きは電車で西大寺町のハレノワ前電停を降りて商店街を抜けて数分でハレノワに行くことができますし、帰りはそのまま帰るのではなくぶらぶら街歩きで商店街を楽しみ、適当なところで並行して走る東山線や清輝橋線の電車に乗れば本当に楽しい回遊コースとなるでしょう。
この回遊コースで表町はじめ地域の商店街や飲食店が賑わい、さらに街中に楽しいお祭りやストリートパフォーマンスなどが増えて、子どもたちにも楽しい街が生まれてくれば最高です。「街を楽しむ」ということで大いに盛り上げたいと思います。