両備グループ
代表兼CEO 小嶋光信
中国バス、井笠バスCでは両備グループ安全マネジメント委員会と連係し、昨年から「実技コンテスト」を実施していて、今回の4月17日が2回目です。
今回のテーマは「優しい言葉・優しい運転・優しい接客、ホスピタリティー」です。
第一回では運転コンテストは福山港の近くの静かなところで実施しましたが、今回は中国バスの本社駐車場を使い、運転実技については実際のバス通りを使っての実地コンテストで、新事業のドローンの登場もあり、多くの気づきがありました。
自分なりに乗務担当社員の運転状況について、下記のチェックポイントを作って見てみました。
1.発車準備や安全確認が確実か?
2.車内挨拶が「優しい言葉」か?
3.運転が「優しい運転」になっているか?
4.接客が「優しい接客」になっているか?
5.総じてホスピタリティーが豊かか?
いやあ、教習場や構内などの運転では分かりにくい乗務担当社員の運転レベル、接客レベルと安全レベルや運転のクセが一目瞭然で、これは素晴らしい試みでした。
1.発車前にネームプレートや始業チェックをしっかりしている乗務社員の方は、総じてレ
ベルが高い。
2.車内案内の言葉づかいが優しい方は運転も優しい。
3.実際のバス通りを通ると、路面の問題や右左折の適切さ、歩道への一旦停止などがよく
分かる。
4.ハンドルを乗用車と同じように切る乗務担当社員のバスは特に左折の時に身体が振られ
る。
中にはバスの中央扉付近にバケツに入れてあるモップが倒れるような運転もあった。
5.優しい運転の乗務担当社員は悪路でもバウンドが少ない。
中国バスのバスは板バネのサスペンションだったので、福山市内の路盤は埋め立て地のために悪く、継ぎ目の落差で激しい振動する場所もあった。
6.「優しい接客」では上手な乗務社員でも乗客が立ったままでのバスの発車があった。
など多くの気づきが感じられ、普段の運転や接客のクセがよく分かり、今後の指導にしっかり活かせるコンテストになっていました。
運転と安全も実は「優しい」がキーワードだとハッキリ分かりました。
両備グループでもSSP-UP大会(安全・サービス・生産性アップ大会)を労使で30数年やっていますが、全国から集まる大会なので、コロナ禍のこの1~2年は実施できないでいます。
次回開催の時にはこの中国バス、井笠バスカンパニーの路上の実地コンテストも大いに参考にして「日本一安全でサービスの良いバス会社」になるように各社労使と「両備グループ安全マネジメント委員会」が中心になって徹底的に進めて行きます。