両備グループ
代表兼CEO 小嶋光信
両備グループのTQC活動の歴史は長いのですが、活動が「発表のための発表」となり形骸化してしまい途中やめになっていました。しかし一部の皆さんから熱心な再開の願いがあり、また問題点解決や品質管理の現場で使える科学的分析ツールとしてはTQCくらい完成度が高く有効なものはないので再開を決意し、今年第7回目の発表会開催となりました。
6回の発表で、サービス部門で全国や中四国や岡山県で表彰されるチームが現れるなど、急速な進歩を遂げています。
参加4チームの発表と2チームの模範発表がありましたが、いずれ劣らず、忙しい現場の中でチームを作り活動を進めてきた姿に頭が下がると同時に素晴らしい発表でした。
その中でも両備バス玉野営業所の若手乗務担当社員で結成されている「チームののちゃん3代目」は、「エンゲージメントの向上」というテーマをマトリックスで選定し、「両備バスの売上が上がらない連関図」で理論的に整理し、現状を現場での「エンゲージメントの見える化」で把握して「ストレスBOX」の設置など具体的に工夫していました。
またパレート図などQC手法で分析して、エンゲージメント率を8月末までに50%に引き上げるという具体的な目標を掲げ、要因の解析、対策の検討、対策の実施、効果の確認と歯止めを効かすなど見事なものでした。
エンゲージメントという抽象的で分かりづらい問題を見える化して「褒めあえる仲間はいいよね」という活動で、特に「モーニングサービス」を実施してお腹が減ってイライラする乗務担当社員の言動を改善し、お客様とのトラブル解消を図るなど秀逸な内容でした。
トランスポーテーション部門ではこの「モーニングサービス」の具体化を検討することにしました。
新たなRQCの発展の姿と夢が見えてきました。