両備グループ
代表兼CEO 小嶋光信
長らく両備グループのタクシーユニットの「旗艦」としての役割を務めている岡山交通の本社も老朽化と非効率化には勝てず、更なる発展を求めて新造することになりました。
タクシー事業は規制緩和による増車合戦とマイカー時代の進展による顧客離れで多くのタクシー会社は経営が疲弊して、本社新築どころではないということで、岡山交通もご多聞にもれずですが、これはタクシーユニット長の長年の夢でもあり、「守って勝った大将なし!」で、次なるタクシーの新しい時代を創るために敢えて新造することにしました。
タクシー事業は構造不況の上に、新たな経営のスキームが生まれつつあります。
一つはウーバーなどの配車アプリによる囲い込み化です。タクシーを持たざる会社に牛耳られ、隷属化の懸念があります。いかに自立化、独立化を維持するかが勝負です。
もう一つはタクシー車両の自動走行化、無人化の動きです。タクシーは、ただの移動手段となってしまうとまさに無人化していくかもしれませんが、人でしか出来ないサービスとは何かという期待にどこまで応えられるかが勝負でしょう。
建物が新しくなるだけでなく、大きなタクシー業界の変化にどう新風を吹き込むか楽しみです。