両備グループ
代表兼CEO 小嶋光信
人気テレビ番組「下町ロケット」でもおなじみのように、これからは農業の近代化や自動化、農業の担い手不足に対応できるような3トン以上の大型農業用トラクターが普及していくと思います。ところがこの大型農業用トラクターを公道で運べるトレーラーが今までは無かったのです。
今回、ソレックスの技術でそのトレーラーを自社開発しました。若手開発者がアメリカへ調査に行き、自ら開発したトレーラーです。
このありそうで無かった日本初のトレーラーのメリットは、
1.公道を自由に走ることができる。
2.販売希望価格は4.3トン用で410万円、6トン用で500万円としています。牽引車は2~3トンクラスで500万円程度ですから、牽引車と合わせても1,000万円未満で収まります。
通常の農機が積載できるトラックは1,500万円から2,000万円ですから費用対効果は半値から3/4のコストで、且つ維持費が安く済みます。
3.ヘッドのトラックは別の輸送にも自由に使えます。
4.ABS(アンチロックブレーキシステム)で横滑りを低減し、安全です。
5.大型免許が不要です (中型免許+牽引免許です) 。
6.積載車に比べて小回りが利きます。
本年度の販売は、30台を目標に営業を開始します。初年度1億円、2年目は2億円プラスを目指しています。
多くの日本人は工業国が先進国だと思っていますが、実は先進国は農業国家でもあるのです。これから日本が真の先進国になるためには、先進国に負けないよう農業分野での競争力をつけていかなければなりません。そのためにも近代的な大型農機の活用が不可欠で、今回の開発は日本の農業の近代化にお役に立つことだと思っています。
当日は第1号機をご購入くださった岡本農園合同会社の岡本代表に実機を発表会場にお持ちいただいて、迫力ある実演をしていただきました。
あの「下町ロケット」の一場面のような光景に、日本の新しい農業の時代が開かれ、その一助となれるというワクワクした気持ちが湧きあがってきました。