両備グループ
代表 兼CEO 小嶋光信
本当に五月晴れに恵まれて、新岡山港のフェリー乗り場は車、くるま、クルマと、人、ひと、ヒトで久しぶりに大賑わいでした。サイクリストの姿も多く、「小豆島サイクルアイランド」も定着してきています。
「瀬戸内海や小豆島を世界の観光地」にしようと両備グループでは「WONDFRFUL SETOUCHI」で様々な取り組みをしています。
先ずは次代を担う子どもたちに日本の海の楽しさや、瀬戸内海の美しさと船旅を満喫してもらおうと、今年で第6回目を迎える日本旅客船協会主催の「こどもの日」運賃無料の取り組みも、継続は力なりで、だんだん定着してきました。
今回のイベントに華を添えてくれたのは夢二郷土美術館の「お庭番・黒の助」です。岡山港の「一日所長」として、船長帽子とマントを付けて颯爽と登場しました。初めて見る船の大きさにビビるかと思いましたが、流石に端午の節句の男の子、イベントに堂々と対応していました。あまりに落ち着いた「一日所長」ぶりに、お客様も感心しきり、一躍人気者で皆さんから「可愛い~!」と大人気でした。
昨年の「海の日」の「おりんぴあ どりーむ一日船長」の時の写真が、今年の日本旅客船協会のこどもの日無料のポスターに選ばれました。一日船長としてモデルをしてくれたのは小学校2年生の「ほのかちゃん」で、社員お手製のモデル認定証をもらい、自分の写った大きなポスターと黒の助クッションの景品に大喜びでした。黒の助も「ほのかちゃん、一生の思い出だニャー!」とツーショットでご機嫌でした。
今回のこどもの日の「一日船長」の募集にも多くの子どもたちが並んでくれて、賑やかに抽選会を行なって、今年は男の子が当選です。一日船長の初仕事は、切符のモギリでした。フェリー4デッキでの「こいのぼり」の掲揚や船内放送も元気に頑張って努めてくれました。
今年の初めての取り組みの3点セットは、
1.「子どもが発信する瀬戸内の魅力フォトコンテスト」
子どもの船旅を写真に撮ろうと腕自慢?のお父さんたちがご自慢のカメラをしきりと子どもたちに向けていました。お母さん方はスマホでパチリ! 写真を共有サイトのインスタグラムに投稿していただき、優秀作品にはオーキドホテルペアご招待や夢二郷土美術館カフェの「黑の助ケーキセット」などの楽しい記念品を差し上げることになっています。
その中から、来年も日本旅客船協会の「こどもの日無料」の取り組みのポスターの写真に選ばれる写真が出るかどうか期待が膨らみます。
2.「瀬戸内の船を、海を、移動を楽しむスタンプラリー」
通常スタンプラリーというと現地で台紙にスタンプを押して回るのですが、今回はインターネット時代らしくQRコードを使っての新機軸です。スマホで読み込み、全てのスポットを回った人に素敵なプレゼントをご用意しています。さてどちらのスタンプラリーが好評か比べてみて来年の取り組みに進化させたいと思っています。
3.鯉のぼり製作体験
岡山の郷土の鯉のぼり屋さんの「徳永こいのぼり」のワークショップキットでオリジナル鯉のぼり作りを無料で体験していただきました。子どもたちの発想豊かでカラフルな鯉のぼりを自慢そうに手に持って、ご家族が写真をパチリ。お土産に持って帰って、今晩はご自宅の食卓で、自慢の鯉のぼりが舞っていることでしょう。
全国でも珍しい「おりんぴあ どりーむ」のタッチングプールでは、瀬戸内の小魚や海洋生物をタッチして楽しみながら学ぶ「お魚教室」も毎年恒例で実施しました。初めて見るヒトデに子どもたちが歓声を上げていました。
国際フェリーや瀬戸内観光汽船、神戸ベイクルーズ、津エアポートラインや東京湾・御座船などでも面白い企画があり、ご家族こぞって船旅をお楽しみいただいたことでしょう。
小学生時代に海で泳がずプールの真水で泳ぐようになってからか、次第と海と親しむことが少なくなって、「海洋国家日本」の行く末が心配です。陸上の喧騒と違って、ひとたび海に出れば、時がゆっくり回ります。「子ども無料」の取り組みが行なわれる「こどもの日」や「海の日」を一つのきっかけに、子どもたちに海の世界の時がゆっくり回る心の豊かさと船旅の楽しさをぜひ味あわせていただきたいと思います。
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