両備グループ
代表 兼CEO 小嶋光信
妹尾駅前に広がる広大な団地を「せのおニューシティ」と命名し、岡山市の姉妹都市・アメリカのサンノゼ市との友好を記念して駅前公園を造り、岡山一の街づくりにチャレンジしました。
一区画を大きめの敷地として、アメリカの街並みを思わせる緑豊かな美しい景観の中で、街づくりのノウハウを駆使した快適な居住空間を実現し、住民の皆さんの誇りを育んできました。
しかし、日が経つうちに開発当初の情熱も少しずつ薄れ、駅前にコンビニが開店したときは深夜族の若者たちがたむろして心配しましたが、コンビニを閉めて町の静寂さも取り戻せました。ただ、残念ながら、岡山一とは言えない状況でした。
昨年、住民の方から「これが岡山一の街づくりですか」と聞かれて、誠に申し訳ないということで、まず、クリスマスのイルミネーションで街を明るくしていこうと思いました。
昨年は、本当にどこから来たのかと思うほど大勢の(300名以上の)子どもたちが集まってくれて、一緒に「エビカニクス」を踊り、賑やかな点灯式となりました。余裕を持って用意していた200個のお菓子があっという間に足りなくなり、スタッフが大慌てしたのも楽しい思い出です。今年になって、ある住民の方が「小嶋さん、岡山で駅のホームや列車からクリスマスイルミネーションが見えるのは妹尾駅だけで、住んでいて誇りに思います」と言って下さって、本当に嬉しい気持ちになりました。
より多くの皆さんに喜んでいただけるよう、今年は更にバージョンアップして、昨年の10,000個から22,000個へ増やしたイルミネーションでクリスマスデコレーションをして、500個のお菓子を用意し、賑やかに第2回目のイルミネーション点灯式を開催することができました。
岡山大学のアカペラサークルの厳かなクリスマスソングと、「岡山まちづくりカンパニー」の社員による温かいおもてなしで、ニュータウンに住民の連帯の輪ができたように感じました。
来年も駅のホームや列車から見える日本一のクリスマスイルミネーションで、サステーナブルな「誇りあるわがまち・せのおニューシティ」を目指します。