両備グループ
代表 兼CEO 小嶋光信
ツーリズムEXPOジャパン2017で「ワンダフルセトウチ」のブースが59コマになり、内外の出展者の中で最大のブースとなりました。
問題は内容ですが、両備グループの他に17の自治体の方のご協力をいただいて、全てにおいて手作り感あふれる体験型の取り組みがなされています。
各自治体と出展者のエネルギーを感じる取り組みで、地元の我々も知らなかったような情報の提供があり、お酒やうどん、ソフトクリームの試食や備前焼の体験、苔玉を使った松の盆栽作りやVR(ヴァーチャルリアリティー)の自転車ツアー体験など、一日中遊べる工夫が凄い!と言えます。
もともとは両備グループが単独で出展していましたが、観光フリーマガジン『WONDERFUL SETOUCHI』の発刊と共に各地の取材を通じて自治体の皆さんとの繋がりも深まってきました。
瀬戸内を売り込むには一企業グループだけではとても無理で、次第に自治体の皆さんも参加されるようになりました。
観光は魅力の絞り込みが大事で、どうしても自治体主催では絞り込みが難しく、総花的になってインパクトが出てこないということと、瀬戸内に行政のバリアや企業の枠を持ち込むのではなく、官も民もしがらみや枠を取って、本来の瀬戸内の良さのPRを皆で和気藹々と楽しく進めてきました。
このプロデュースが、多くの来場者の共感を呼び、喜んでいただいて、「ワンダフルセトウチ」の出展を育ててくれていると思います。
今年はこの「ワンダフルセトウチ」にはJR西日本さんも加わり、最強の組み合わせになってきました。
これで地域と公共交通のアクセスをつけた提案ができるようになります。今までそれぞれで出展していた「ワンダフルセトウチ」と「JR西日本」が一つのブースとなり、相乗効果が期待できますし、来年、再来年とより連携の取れた共同企画ができるようになっていくと思います。
JR四国や私が会長を務めている中国旅客船協会などとの交通の連携もできていくと、陸から海へ面での広がりのアクセスができて、世界から人が呼べる観光地へ育っていくと思います。
この「ワンダフルセトウチ」の取り組みは一人の若者の熱き思いから始まりました。
未だ「旅博」と言われていた5年前に、「瀬戸内を何とか売り込みたいので、オヤジ、5年間道楽させて欲しい」と言ってきたのが息子の松田敏之副社長だったのです。
当時は地方の企業グループが全国的な博覧会に単独出展することは費用もかかり、知名度もないため出展する効果が薄い時代でしたが、その熱意に絆(ほだ)されてオーケーをしました。
その後、両備ワッショイサポート部を中心に両備グループ全体が副社長と一体になって頑張ってきました。
今年はその約束の5年目。来場者のFacebookの「いいね👍」の数が前回約1,800だったので、「今年は5,000を超えたら後3年、オリンピックの年まで出展を継続する」と9月22日の展示ブース・オープン日の朝礼で宣言しました。
そして何と今年の出展で、JR西日本さんと「ワンダフルセトウチ」のチームがツーリズムEXPOジャパン2017ブースグランプリの「実行委員長賞」を獲得しました。
やあ、すごいね! 本当にビックリで、ワンダフルです!