和歌山電鐵
社長 小嶋光信
子どもたちにワクワク、ドキドキと、楽しく交通安全を学んでもらうとともに、電車などの公共交通に小さい頃から親しんで欲しいという願いを込めて本日の企画を考えました。
開催にあたっては、仁坂知事はじめ和歌山県の皆さん、交通公園とその管理をしている和歌山県交通安全協会や貴志川線の未来をつくる会、そして「おはなしボランティアきいちご」の皆さんにご協力いただき感謝しています。また、開会式で、可愛い演奏をして下さった「しょうぶこども園」の鼓笛隊の皆さんにも心から感謝です。
子ども達には、今日一日、「よんたま見習い駅長」や「たま駅長代理」とのツーショットを楽しんだり、ミニいちごトレインやたま駅長ふわふわで遊んだりして、思い出のひと時を過ごしてもらえればと思います。
そして、安全と公共交通の学びの場として、
- 交通や電車について楽しく学ぼう「緑の路面電車で読み聞かせ会」
- 臨時列車で行く「親子で学ぶ車両&基地探検!!」
を用意しました。
子ども達や、童心にかえって楽しんでいるご家族の皆さんに大きな夢が生まれたと思います。これからはいろいろな問題点を詰めて、魅力のある施設へと発展させて、月一回の土日祝開催、将来は年間を通して土日祝と夏休みや冬休み、春休みに常設できるイベントに育てていきたいと思っています。
和歌山電鐵貴志川線もお陰様で再生を開始して10年が経ち、昨年4月1日から、運行に関しては補助金をいただかない準公設民営型の地方鉄道として新たな10年へ向けてスタートしました。少子高齢化の進む地方では大変厳しいハードルですが、昨年度は貴志川線の未来を“つくる”会や行政の皆さん、そして社員、幹部と猫駅長たちの奮闘や、「うめ星電車」「たま電車」などの可愛い電車たちの人気で、何とか、初年度黒字のスタートができました。
当初の再生戦略は、「知ってもらう」「乗ってもらう」「住んでもらう」のホップ、ステップ、ジャンプでしたが、これからの10年は「住んでもらう」を更に加速すべく、貴志川線沿線の魅力開発を大いに進めなくてはなりません。
そのキーワードは、「子どもが楽しい貴志川線沿線創り」です。
そのためにも、「ニタマ駅長」「よんたま駅長見習い」と楽しい電車たち、それを更に活かす交通公園、四季の郷公園、大池遊園や「西日本の三社参り+たま神社」を通年型の魅力ある沿線に、みんなの努力で創り上げていかなくてはなりません。
団塊世代の皆さんがリタイアしていく中で、若い子育て世代に如何に「住んでもらう」かの努力に加えて、如何に国内外の観光人口を増加させていくかが今後の10年の成功の鍵になると思います。