両備グループ代表 兼CEO
小嶋光信
両備グループの観光部門を束ねる、両備観光グループのグループ長でもあるリョービツアーズの小童谷専務が中心になって、接客・カウンター部門と旅行営業部門の2部門での技能コンテストが初めて開かれました。
接客・カウンター部門の競技内容は、航空券の予約で前方の窓側2席でとの依頼を間違えて、通路側の席を挟んで2席取ってしまったことへのお客様からのクレーム処理です。ベテランと新人が入り混じって、ベテランはベテランなりに、若手は若手なりの持ち味を活かした接客に加え、幹部が扮するお客様役の迫真の演技も加わって臨場感あふれるコンテストでした。
グループ内の観光部門が各社各様の対応で、両備らしい統一した接客マニュアルと、クレーム処理の具体的な応酬話法などを整理して、教育・訓練すれば、更に接客技術が上がると大いに今後への期待が持てました。
旅行営業部門は、会社の表彰を受けた男性7割、女性3割の30名を慰労する1泊2日の旅行企画の提案で競いました。それぞれ工夫を凝らした企画に加え、中には自らが余興を披露するなど、流石、営業マンと言える愛嬌とユーモアで、どちらかというと両備マンは真面目で誠実だが面白味にかけると思っていましたが、何の何の、明るく元気で楽しく、「忠恕」にあふれた営業センスと、お客様第一の企画に思わず唸りました。
これからは、両備バスのフレンズパックでも、営業マンの企画した主催旅行を加えるとより良くなると実感しました。
旅行業界は、規制緩和によって多くの観光バス会社が経営不振で分散・再建され、雨後の筍の如くに乱立し、全く違うコスト構造の観光バス会社同士の乱戦で疲弊しましたが、ここにきて、やっと正常化に向かうのではという明るさが出てきました。
また、観光に携わる観光旅館やホテル、飲食、物販のお店も長年の観光業界の不振で弱ってしまいましたが、昨今の海外からのインバウンドの波も加わり、希望が生まれてきました。
両備グループでは、岡山県や中四国地域の観光の魅力度と認知度のアップを目指して、ここ数年ツーリズムEXPOジャパンに出展して、心を同じくする行政や業者の皆さんと一緒に何とか岡山を観光県、観光地域に育てるためにいろいろな施策を打っています。
観光とは、「おもてなし」であり、人と人との触れ合いが大事ですので、これらの絆を大事にして、これからも地域観光の発展のために大いに頑張りたいと思います。
2017.01.21
両備グループ