小豆島サイクルステーション完成! – 小豆島サイクルアイランド構想に向けて –

両備グループ代表 兼CEO
小嶋光信

小豆島と瀬戸内海を世界の観光地にするために「海の七つ星プロジェクト」と「小豆島スピリチュアル構想」、「小豆島サイクルアイランド構想」という三本の柱を両備グループで創っています。

今回は「小豆島サイクルアイランド構想」の核施設として、「小豆島サイクルステーション」が小豆島土庄町のオーキドホテルに完成し、無事、オープンすることができました。

小豆島や瀬戸内海を世界の観光地にするベースとして、先行して瀬戸内国際芸術祭というメジャーなイベントがあります。これを大きな起爆剤として、文化、芸術、スポーツなど多彩な国際観光のハードとソフトの集積を図り、世界に向かって情報を発信していくことが大事だと思っています。

私は、長く旅客船事業に携わっていて、中国旅客船協会の会長としても活動していますが、「しまなみ海道」ではすでにサイクリストの施設とコースが整備され、全国や世界からサイクリストが集まってきているので、「瀬戸内サイクルーズパス」を旅客船業界で作り、普及させています。

サイクリストにとって、瀬戸内海に多くの多彩なコースがあることは魅力です。そこでlフェリーを使って便利に瀬戸内の島々や海岸沿いを楽しんでいただくために、この度、この小豆島にサイクリストのための核施設を造りました。今後、しまなみ海道から小豆島、また淡路島を巡る回遊性のコースを創っていきたいと思っています。

まずは、サイクリストの専門的な意見をということで、私の友人である(株)ミヤマエ副社長の宮前昭宏さんに教えを請いました。彼は実業団で2015年に総合優勝をしたクラブシルベストチームの一員です。

的確なアドバイスとして、

  1. 小豆島は初級、中級、上級の各コースを整備することができ、また寒霞渓では4コースのヒルクライムができるツーリングにもってこいの島だ。
  2. 気候が温暖で風光明媚な観光スポットがたくさんあり、何よりも海沿いのコースが絶景だ。
  3. サイクリストにとって、疲れと水分を補給するのに最適なオリーブ、醤油、佃煮、醤油、スモモやラベンダーなど魅力的なソフトクリームがたくさんある。
  4. 疲れを癒す温泉と、サイクリスト好みのグルメが楽しめる。

ということで、全国有数のサイクリストの島にする!という自信を与えてくれました。

これを機会に、「小豆島サイクルアイランド構想」をまとめました。瀬戸内海を世界に通用するサイクリストの集う地域として、しまなみ海道に次いで、小豆島をサイクルアイランドとし、核拠点として「サイクルステーション」を整備するというものです。

小豆島サイクルステーションは両備HDのクリエイティブサポート部のデザイナーによる斬新で夢のある施設に出来上がっています。施設では、サイクリストのオアシスとして、バイクスタンドや更衣室、休憩所とロッカーや、自転車の修理のキットも手に入り、オーキドホテルと直結しているので温泉「塩の湯」の利用やレストランで瀬戸内のグルメが楽しめます。

瀬戸内海全体にも、この構想の運動を進めて、コースを増やす地域運動を「WONDERFUL SETOUCHI(ワンダフル瀬戸内)」などが中心となって取り組んで、瀬戸内海地域を回遊性のある世界のサイクリストを呼び込める地域にしていければと思っています。

コース整備とともに、現在、両備フェリーで進めているツール・ド・小豆島も含め、全国や世界の大会の誘致を図っていければと考えています。

世界のサイクリストの島を目指すには、サイクリストを温かく迎える風土が大事ですが、幸い小豆島には八十八ケ所の小豆島ミニ霊場があり、来訪者を温かくおもてなしするというベースがあります。サイクリストの霊場巡りも素晴らしいでしょう。「小豆島スピリチュアルアイランド構想」は、この伝統的な八十八ケ所霊場巡りを若い人たちにも広めて復活させるプロジェクトですが、それとサイクルアイランド構想も連動していくのです。

このプランの後押しやアドバイスをしてくださった元オリンピック選手でクラブシルベストチームの山崎敏正さんがご挨拶で「小豆島はサイクリストの最後の楽園です」「寒霞渓の4つのルートを全て上るコース設定をすれば3,000m級となり、全国一のヒルクライムも夢ではない」と言ってくださったことで、さらに世界への夢が広がりました。

◇ せとうちサイクルーズPASS(中国旅客船協会)

◇ オーキドホテル公式HP

20161207

2016.12.07
両備グループ