両備グループ代表兼CEO
小嶋光信
8月1日、多くのお客様をお迎えしてホーチミン市の中心部から至近のハイテクパーク内に最新鋭の4温度帯の大型冷蔵・冷凍・常温倉庫の竣工式を執り行いました。
私ども両備グループは、1910年に鉄道会社として創業し、交通運輸観光関連事業、情報関連事業、生活関連事業という3つの事業コアを持つ企業グループとして、2010年に創立100周年を迎え、これを機に「感謝の100年!思いやりでネクスト100年!」というスローガンのもと、「忠恕=真心からの思いやり」を経営理念として日々活動しています。
最近は、ベトナムでも人気の「ねこの駅長・たま」の活躍で有名な和歌山電鐵など全国各地の公共交通再生や、地方を元気にするまちづくり活動にも積極的に取り組んでいます。
21世紀の前半は、アジアやアフリカの発展の時代であり、チャイナ・プラス・ワンと言われているように東南アジアのビジネスチャンスが広がっています。
両備グループは長年、日本国内で国際物流に携わっていますが、今回新たな発展に向けてアジアへの事業進出を決めました。
その第一弾として、両備グループが岡山髙島屋の経営を通して資本提携している髙島屋グループがベトナム・ホーチミン市に百貨店を建設されることに呼応して、成長期待の大きいベトナム進出を決意しました。
両備グループとしても初めての海外進出であり、現地のパートナーが是非必要でしたが、幸いにして、TMS社と資本提携することができました。
ベトナムでは、2012年にホーチミン市に駐在員事務所を設立し、2014年9月にはRYOBI International Logistics Vietnam JSCを設立。物流センターの開設を計画していました。TMS社のご紹介で、このハイテクパークをひと目見て、ホーチミン市の中心部に16キロメートルという好立地であること、空港や港に近接し、次世代を睨むハイテク企業が集まる、この工業団地の大きな可能性に着目して立地を決意しました。
開発にあたっては、ベトナムにおける物流センターとして、ハイテクパークに相応しいベトナム随一のハイテク物流センターを目指しました。ベトナムでは初めてではないかと思われる1階は鉄筋コンクリート造り、2階は鉄骨造りの2階建て大型倉庫(倉庫面積:約22,000㎡、トラックヤード:ランプウエイ含み約5,000㎡)で、ランプウエイによってトラックが2階までそのまま上がれるようになっていて、作業効率と保管の安全・安心が極めて良いように設計されています。
今回完成した物流センターは、冷凍から常温までの4温度帯に対応し、湿度の管理や防塵・防虫・防鼠などお預かりする製品・商品の品質を守り、優れた情報システムの導入とともにベトナム随一の安全・安心を確保し、作業と輸送効率の良い倉庫事業を目指して、ハード面だけでなくソフト面でもハイテクを目指しています。
両備グループのプロジェクトが、ベトナムの倉庫事業の発展と、ベトナムと日本との友好に些かでも貢献できたらとても幸いです。
2016.08.01
両備グループ