両備グループ
代表 小嶋光信
両備グループの発祥の地は、創業の西大寺鉄道の名の通り、今は岡山市に併合された旧西大寺市です。両備グループ100周年には、ここ西大寺観音院で行われる日本の三大奇祭の「西大寺会陽」の祝主(いわいぬし)と5年前から心に決めていました。
ちょうど今年が西大寺会陽の500周年であり、また弊グループしか祝主の申し込みが無かったことで2本の宝木(しんぎ)をいただく双宝木(もろしんぎ)という61年ぶりの幸運にも恵まれました。 会陽とは、別名裸祭りとも言われ、毎年7~8千人の締め込み姿の裸群が、2本の宝木を争奪戦する勇壮なお祭りです。
祝主が宝木を頂くと「御福頂戴」と書いた行灯をかざしますが、これは「おふく」でなく「ごふく」と読み、五福(無病・長寿・財運・積徳・延命成就)を授かると言われています。
両備グループも100周年で、500年の会陽にあやかってネクスト100年の祈願の気持ちを込めました。
近年、西大寺の会陽も色々の事故で規制を厳しくしたことで、勇壮感が乏しくなり、だんだん全国的魅力が薄れかけていることが、西大寺地区の衰退の一因になっています。それで、この500周年をきっかけに再び全国的なお祭りとして情報発信したいと願って、今年の岡山経済同友会の新年会の時に、在岡のマスコミのトップのみなさんに全国への積極的報道をお願いしてまわりました。それが奏功したのか、500周年と、宝木投下の時間を22時に2時間早めて取材しやすくなったことのお陰か、全国に久し振りに大々的に報道していただけました。
更に良いことは、安全、安心な祭りを願って22時投下に早められたことで、飲酒による祭りの事故が無くなって、まさに交通運輸の事業コアをもつ両備グループの100周年を祝うに相応しい安全な祭りになりました。
さらに、子供さんや家族連れの見物客や外国観光客が増え、賑やかになったことが評価されています。裸の総数も9500人と例年を上回り、勇壮感が戻ってまいりました。これも観光業を持つ両備グループとしては嬉しいことです。
手前味噌ですが、両備グループ公式バンド「オルケスタ・デ・ブルースプリングス」の演奏やお料理、宝木福受式などお客様のおもてなしの場面、約400人の裸群の出陣など、この祭りを通じて、両備グループ50社の全社的結束が強まったと感じられたし、両備グループのCSレベルを社員の皆さんの取り組む姿から目の当たりに出来、社長として誇りに思えたことが大きい付随効果と言えます。
日本のお祭りというものは、多くの福を授けてくれる本当に素晴らしいものですね!