両備グループ
代表 小嶋光信
100周年を記念して、通称両備大学と言っている両備グループ人材養成講座である経営管理基礎講座の一般解放に続いて、実戦的管理職教育である「ME:マネージメントエクスペリエンス」という経営体験講座を一般公開する事にした。
私が36年前、旧三井銀行から旧両備運輸の再建に帰ってきた時、地方と中央、中小企業と大企業の格差に唖然とした。 一つは社員一人当たりの生産性の低さであり、もう一つは社員教育の違いだ。 これでは地方企業はいつまでたっても大手にかなわず、社員のレベル差は広がるばかりだった。
当時、両備バスはグループの旗艦として、成熟期を越えてはいたが、地元の信頼は厚く、それなりの人材が確保出来ていた。しかし、両備運輸は、赤字の上、グループ企業からも「大飯食らい」と揶揄されるように、売上は伸ばすが、伸ばせば赤字の拡大に繋がるという状態だったので、良い人材が集まらず、勿論教育システムもなかった。無い物ねだりをしても仕方がないので、教育によって社員の能力アップと生産性のアップを図ることを目的として生まれたのが、通称両備大学と呼ぶコーポレートユニバーシティである「経営管理基礎講座」と、一般教育、複数社の専門教育と管理職教育機関として設立した両備教育センターだ。故松田基会長が昭和40年代に開設した青年重役会(JB制度:通称両備大学院)を管理職の登竜門としていたので、これらの施策で、一般教育、専門教育と管理職教育まで一応の教育体制ができた。専門教育は各社のOJT教育と相まって行われている。
今回公開する「マネージメントエクスペリエンス」という講座は、約20数年前に、いわゆるビジネスゲームという疑似経営体験のツールに、社員の採用や教育という人事的要素を加えて、より実践的に両備グループで開発した、日本で唯一、否世界で唯一の教育ツールだと言える。この教育ツールは、一貫した両備グループの教育の最終課程に実施され、今までに約500名の受講者がいる。
この講座の特徴は4~5名を1チームとして、会社を設立し、販売会社の経営を通じて経営の疑似体験ができることだ。両備グループ各社の経営に長けた専務、常務クラスが講師となって、業界環境や経済環境の様々な変化を情報として与え、経営を競うもので社長、総務、経理、営業の各職務を決めて、実際の経営さながら、迫真のビジネスの展開を経験することが出来る。会社の設立から、半分くらいは倒産まで経験が出来るので、極めて効果的な経験となるだろう。普通会社の倒産まで経験することは、中々出来るものでもないし、実際には経験もしたくないものだ。しかし、不味い経営をすれば、又経営環境の読み違いや競争に敗れれば、会社は倒産するということを経験出来るということは、凄く強い管理職や経営者を育てるのに有効だと言える。
両備グループ各社の幹部と、我もと思わん方々は、他流試合にお越しいただき、腕を磨いていただき、地域の発展のために共に頑張りたいと思います。
お申し込みは下記のページからどうぞ!
https://git-web.com/ryobigr_2024/e-center/education_2me.html