両備グループ代表 兼CEO
小嶋光信
両備グループの新たな観光拠点の一つとして、1月1日に(株)リョービツアーズ トゥッタ・イタリアカンパニーが誕生し、そのキックオフを1月7日に御座船安宅丸で賑やかに行いました。
トゥッタ・イタリアカンパニーは、東京・青山で35年の歴史を持つ(株)ワールドエアサービスでのイタリア旅行のトップブランド「トゥッタ・イタリア」を中心とする事業継承によって生まれました。
イタリア旅行専門店のトゥッタ・イタリアは 「本当のイタリアに会える旅」作りを合い言葉に、イタリア個人旅行とオーダーメイドを得意中の得意とするブランド店です。イタリア旅行情報やイタリア旅行のアドバイス、格安航空券、ローマ・ミラノ・フィレンツェ等イタリア各地のホテル手配、多彩なオプショナルツアー、列車予約等イタリア旅行を専業特化して、そのブランド力を中心にフランス等ヨーロッパ旅行を展開している大変ユニークな存在です。現地の言語や事情に精通した経験豊富なスタッフがコース作りをお手伝いし、海外ツアー比較検討サイト「エイビーロード」掲載中のパッケージプランのアレンジも可能です。
この事業継承は、昨年夏頃から進めていました。(株)ワールドエアサービスの松浦社長としては今後の後継者問題も含めてトゥッタ・イタリアブランドを更に発展させるためには、現状では限界があり活動の幅が広がらないことを懸念されていました。また両備グループとしては、東京に海外旅行の営業拠点がなく、2020年の東京オリンピック開催へ向けてインバウンドでのニッコー観光バスのバス事業、ハロー・トーキョーやイースタンエアポートモータースのタクシー、ハイヤー事業と御座船 安宅丸のクルーズ事業等とのシナジーを発揮する営業拠点が必須であり、それを遂行できる有能なスタッフを必要としていました。
今回の事業継承は、これらお互いのニーズが一致したことで実現したものです。トゥッタ・イタリアカンパニーは今後も松浦さんを常務に迎え、執行責任者として従来通りの体制で事業を発展させながら進めていきます。
(株)リョービツアーズは昭和46年、東京に観光庁長官登録旅行業第163号、IATAの加盟会社として誕生し、ニュー新橋ビルのオフィスを拠点として岡山や沖縄に営業を拡大していました。しかし、業績が振るわず、焦った当時の執行責任者が新聞広告での主催旅行に打って出ましたが、結果、赤字を更に拡大し、営業力強化で外部から採用した一部の社員に翻弄され、不祥事が頻発して昭和50年代後半に経営危機に陥りました。その経営再建のため私が社長に選任され、東京・沖縄での事業継続は企業能力上現状では無理と判断して、いったん東京と沖縄を引き上げて岡山に本社を移転し、津山・総社を拠点として事業展開をすることにより再建しました。マスカットブランドの主催旅行と提案営業に事業を絞り、お蔭様で、現在ではユニークで企画力のある一種旅行業者として両備グループの海外旅行事業を中心に両備観光グループの一翼を担っています。この(株)リョービツアーズの東京への捲土重来を心密かにずっと温めていたので、そういう意味でも今回の事業継承は大変嬉しいことで、社員も皆喜んでいます。
今年はミラノ国際博覧会開催の年でもあり、トゥッタ・イタリカンパニーの新しい出発に相応しいタイミングです。海外旅行のトップブランドを目指して一致団結して頑張ります!