和歌山電鉄 社長
小嶋光信
中国や『ヘラルドトリビューン』など外国のテレビ、新聞にも取り上げられ、たま駅長も国際派になってきました。今度は、遂にフランス映画の女優デビューです。まあ本当に凄い活躍ぶりです。
猫を世界で取り上げて作る映画ですが、日本ではたまちゃんが選ばれました。
「猫の目を通して人間に自分の姿をみてもらうこと、もっとも個人主義的な動物として人間社会を描くこと、これがこの映画の目的」だそうです。猫の姿を通して今現在を生きる人間たちを理解しようという試みのドキュメンタリーのようです。
私もたまのついでにインタビューをうけて、世界の男優デビューです。もっともたまの引き立て役ですが…。
ヨーロッパの文化チャンネルなどで活躍するドキュメンタリー映画監督で、美人のミリアム・トネロット女史が本当にテキパキと撮影をしてくれました。
彼女によると、イギリスの国営鉄道では200匹の猫が飼われていましたが、民営化のコスト削減でみんなクビになったんだそうです。お役目はネズミ取りだったのですが、クビにした途端にポイントにネズミがはさまって、脱線事故をおこしたようです。やはり猫は鉄道の守り神なのです。
たまちゃんの活躍を撮影クルーのみなさんも大感激でした。たまは個人主義でなく、みんなと頑張っているのが彼らの驚きでした。
出来たら映画下さいとトネロット女史にお願いしたら「ウイ!」と言われたので、見るのが楽しみですし、日本でも放映されれば最高です。
ミリアム・トネロット監督は、ストラスブール大学講師(映画製作講座担当)で39歳。今回の映画は、ネコの目を通して人間を見た作品で、アニメーションとの合成映画になるそうです。たまは職業を持ったネコとして重要な役どころで、アニメのネコと共にイギリスに渡るそうです。世界で今、一番有名な働くネコとのことで採用されました。
監督に和歌山電鐵の感想を伺ってみたところ、「たまは楽しい環境で働いている。赤字でありながら、たまも手伝って、おもちゃ電車やいちご電車といった取り組みも、鉄道会社と地域の活性化を目指すお手本と出来る、路線としても大池遊園付近は『千と千尋の神隠し』の映画を彷彿とさせるものがある素晴らしい環境のところ」とのことでした。
この映画は、アルテ・テレビ(ヨーロッパ文化チャンネル:衛星放送)で、フランス、ドイツで本年クリスマス頃放映予定で、劇場でも公開されるそうです。
(両備グループ広報)