和歌山電鐵(株)社長
小嶋 光信
和歌山電鉄の開業した4月1日、開業のセレモニーが終わってゆっくりしていたら、無人駅の貴志駅舎のお隣の小山商店のおばちゃんに、
「社長さん、三毛猫のたまのお家が公道にあって、邪魔だからどけるように言われて困っています。ついては、駅の中にお家を置かしてくれませんか?」
とお願いされました。
「このたまがもし雄なら、数百万円するような立派な三毛猫ですから、ぜひお願いします!」
と必死のお願いでした。
三毛猫たまちゃんをひと目みたら、それはそれは立派な猫っぷりで、思わず
「良いですよ。でも駅の中にいるんだったら、駅長をやってくれないといけませんね」
と言ったら、ふたつ返事で決まりました。
それから、駅長の帽子やら、駅長室やらをどうするかで、この1月5日の任命式になりました。
年末、年始、和歌山電鉄は、まさに猫の手でも借りたい忙しさで、ジャストタイミングでした。
三毛猫“たま”が駅長で、“たまの母”“ミーコ”と同居の“ちび”が助役です。
お仕事はおもに「客招き」。
ぜひ、たまちゃん、ミーコ、ちびの仕事っぷりを見に、和歌山電鉄の貴志駅においでください。
手招きして駅長たまがお待ちしています。