両備ホールディングス代表取締役会長兼CEO
小嶋光信
両備グループは、「国土のグランドデザイン2050」に示されたように、コンパクトとネットワークというキーワードに代表される地域の変貌が予想される中で、活力のある岡山や中国地方の地域創生の一助として、今までの両備不動産カンパニーを改組して、より良い未来の創造へ向けて「岡山まちづくりカンパニー」と「両備不動産広島カンパニー」に変革します。
7月1日から新たな体制で、地域のニーズをしっかり汲み取り、「誇りある我がまち」を創るために、単なる不動産事業からデベロッパーとして地域と一体となって地域づくり、まちづくりに貢献することが目的です。
岡山まちづくりカンパニー長には、30代の新進気鋭の幹部・川上研二さんを執行役員として登用し、実務に当たらせます。
基本的には、今までは適地を求めてマンションや不動産開発を行っていましたが、岡山市内における、柳川交差点のマンション「グレースタワー」や出石小学校跡地の開発、地域づくりとしての早島や総社インターでの物流団地の開発などで、地域発展やまちづくりを導くノウハウができたので、これからは地域づくり、まちづくりのビジョンを持って、コンパクトシティなどの新しい都市構想を取り入れた事業へ方向性を定めます。そして、両備グループの公共交通や情報産業、生活総合産業とも連携した複合的開発を行い、地域の活力を引き出し、岡山や中国地方を魅力ある地域にしていくことを事業化します。
岡山まちづくりカンパニーは3事業部制とし、中核に企画開発の開発事業部を据え、都市の再開発や地域開発を担当します。グレースマンション事業部は、その開発に沿って、高級マンションとしてのグレースマンションや新たなブランドを構築しつつ、通常クラスのマンションやワンルームマンション、土地分譲などを行います。仲介事業部は、不動産仲介や賃貸事業、その他事業を行います。5ヵ年の大型投資の総投資額は約300億円を予定しています。
また、今まで設立準備委員会として、広島での両備不動産カンパニーの設立を目指していましたが、幟町に好物件を取得したことで、広島におけるグレースマンションの建設に目処がついたので、7月1日よりカンパニー化を図ることとし、両備不動産広島カンパニー長には、両備不動産カンパニー広島支店開設準備委員長の執行役員・佐藤朝洋さんを起用します。5ヵ年の総投資額は100億円です。
今まで培ってきた不動産開発のノウハウを活かして、本格的なデベロッパーとして地域が元気になるように、30年後、50年後に「良いまちづくりを両備はしてくれたな」と評価いただけるように頑張ります。