両備グループ
代表兼CEO 小嶋光信
両備グループに小型タクシーがイエロータクシーとして登場した昭和57年以来、33年ぶりにデザインを一新してリニューアルしました。
両備のイエロータクシーは、私がデザインしたものです。両備グループに「ザ・タクシー」と言えるものを創りたかったのですが、当時岡山には優秀なデザイナーがいなかったのです。
地方都市の岡山では、初めてのイエロータクシーが凄く派手に見えたようです。乗務員さんも「いい歳して、こんな派手な車には乗れん!」と言って、なかなか喜んで乗ってもらえませんでした。ところがある日、天満屋にあったRSKのサテライトスタジオで、アナウンサーが実況中継をしていて「アッ、アメリカの都会のようなカッコいい黄色のタクシーが走っています。岡山も大都会みたいですね!」と放送されました。それを乗務員の皆さんが大勢聞いていて、以来、「都会のようなカッコいいタクシー」と認めてもらえるようになりました。今では小型タクシーの愛称そのものが「黄色のタクシー」ということになり、地域の皆さんに親しんでいただいています。
ネクスト100年のタクシーとして、今回は両備ホールディングスのクリエイティブサポート部の清水部長中心に両備タクシーグループ長の土江さんが頑張って、今回のデザインに仕上げてくれ、両備グループデザイン顧問の水戸岡さんに監修してもらいました。デザイン一新とともに、心機一転、更に安全とサービスも向上させていきます。
また、タクシーの支払い方法も多様化し、クレジットカードに加え電子マネーの普及が進んでいます。これを背景に岡山駅を中心に電車、バス、タクシーの支払いが一枚のカードでシームレスになるように、今回ICOCA(イコカ)の決済機能を市内437台に搭載することになりました。これでJR系9カードにも対応できますし、またWAON(ワオン)も使え、ICOCAとWAONで岡山高島屋やイオンでの買い物もスムーズになります。
岡山は交通結節点ですから、岡山に来ていただければ、便利なアクセスと支払いが簡単な街として、市内の回遊性も上がることを期待しています。